これは、バブルなのか ①

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アナリストの友人と、議論をしました。
話題は、「いま日本はバブルなのか」、そして「金融緩和による、過剰な投融資オーバーファイナンスが、バブルを生んでいないか」。
この一年ほど、彼とは、会うたびにこの議論になります。

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友人「バブルって、定義はいろいろだが、お前はどう思ってるんだ。」

うん、『現実の実態ファンダメンタル』と、『価格』との差なんじゃないかな。
本当はたいして実態は良くないモノに、多くの人が高い価格をつけて投資していれば、それはバブルだということになる。
それでいつまでも、みんなハッピーならそれでいいのだけど。
でも世界恐慌からリーマンショックに至るまで、歴史をみると、必ずその虚像は壊れる。

友人「そうだよな。歴史上、必ずだれか『じつは実態はポンカスじゃねえか』と気づくやつが出てくる。それが波及して、みんな不安に駆られて、 Continue reading

ダメになる会社の特徴② おカネのセンス

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仕事仲間の友人との会話です。
話題は、かつて存在し、破産したあるベンチャー企業のことになりました。

友人と僕は、当時それぞれ別の立場で、そのベンチャー企業にかかわり、破産申立てに至った経緯もお互いによく知っていました。

「なんかザルみたいな会社だったな、いくら資金調達しても、すぐに使ってなくなっちゃう。」

うん、銀行やベンチャーキャピタルから何十億円も調達してたけど、毎月どんどんおカネが溶けちゃっていた。

「あれって、一体なんだったんだ。」

う~ん、なにか特別なことにコストをかけてる、っていうわけじゃないんだよな。。 Continue reading

ダメになる会社の特徴① 「よどみ」と「流れ」

shutterstock_333737096いろんな業界や会社を分析したり、評価する仕事をしている友人と、ときどき話すことです。

「河﨑って、何年もずっと、傾いた会社で働いてるじゃん、そういうダメになっていく会社って、なんか特徴とかあるの??」

あー、まあ…、でもたしかに、会社がダメになるパターンって、みんなおんなじだと思う。
たぶん、そういう左巻きパターンって、どこの業界でも、どこの会社でも、おんなじなんじゃないかな。

「そうなの?? たとえば?」

う~ん、共通パターンが、いくつかあると思ってるんだけど…。

まず一つめは、そういうダメになってる会社って、オバケとか幽霊がでるとか、怪談話が、なぜか必ずある。
あと、社内に不幸がつづく。
これ、事業再生をつづけてきて、一番の実感なんだよね。

「はっ??そういうところ?」

うん。
念のためだけど、ぼくは霊感もないし、別にオバケも幽霊も、とくに信じてないよ。
ただ、各社とも、なんかしらん、そういう共通点があるよね、不思議だけど。

成長してない会社とか、業績がわるい会社って、とにかくすべて、「よどみ」の状態にある。
現実的な、おカネの流れも、社内のコミュニケーションも、とにかく、「よどみ」にあるんだよね。

そういう会社って、運気というか、縁起というか、なんか、そういった面でも Continue reading

「絶体絶命」が、人生をつくる。

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ときどき、若者にいわれることです。

「河﨑さんって、わざわざ他人の会社で、しかも赤字とか債務超過の状況で働いて、そんなことして何になるんですか??」

う~ん、まあ、そういう考え方もありますよね…。
まあ~、なんかになってるんじゃないですか??(汗)

「えー、ちゃんと答えましょうよ」

はあ、まあ、そうですよね…、はい(汗)。

まあ…、あの、たぶん、いつの時代でも。
ぼくらが解決すべき問題、やらないかんこと、切り拓かないかんこと。
そういうことの苦しさ・厳しさ、重たさ、必要なエネルギーってのは、いつの時代でも、たぶん、おんなじなんですよ。

「??」

ぼくら、いまの時代に生きてるでしょ。 
便利に、なんでも満ち足りて、平和で。自由で。
それって、いきなりポンとできたものじゃなくて…。

無数の先輩たちが、苦しんだり、挫折したり、それでも諦めなかったりして、ひとつひとつ、逆境を打破してきた結果のはずなんです。
技術にせよ、社会的なことにせよ、商売にせよ、なんだって、そうです。

それが歴史だし、いつの Continue reading

闇夜のヘッドライト。

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「『経営者として働く』って、どんな感じですか?」と聞かれることがあります。

う~ん、そんな特別なことではないと思いますが…、そうですね、ただ、「闇夜の峠を攻める」みたいなもんです。それは、サラリーマンと根本的にちがうと思います。

「闇夜の峠?」

はい。
まっくらな闇夜を、ヘッドライトは1メートル先くらいしか照らせない、先のわからぬ状態で、峠道をアクセル全開、ぶっとばして走る…ような感じです。

「はあ、アクセル全開、ですか。」

はい。変化がはやい時代なので、とにかくはやく走らないと。

ちなみに、運転する車がポンコツなら、事業再生ステージの経営。
まあまあの車なら普通の経営。 高級車なら、 Continue reading

僕が「コンサルタント」をキライなわけ:
「評論」「分析」と、「経営する」は、別モノです。

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じつは、僕は、「コンサルタント」という人種がキライです。どうにも苦手。

どのくらいキライかというと…。

以前、HOPEを設立したときは、「HOPEハンズオンコンサルタント」という社名だったが、「コンサルタント」にインチキの人が多いことに気づき、そんな連中と自分が勘違いされるのが嫌で、わざわざ、いまの「HOPEハンズオンマネジメント」という社名にしたぐらい。

当時、「コンサルタント」という人達の多くが、いかにインチキで、いかに優秀でないか!を知って幻滅したのでした。

もちろん、本当に優秀な方々もいるのだけど…。

まあでも、そういう方達が、中小企業の世界に登場することは少ないので、実際には、優秀でないコンサルタントのほうがほとんど。

「コンサルタント」なんてインチキだ!とおもう最大の理由。

それは、原理原則とか、生半可な知識をふりまわすだけで、困難をいかに「突破」するか、現実の戦い方を指南しないから。
単なる「分析」「評論」、「口だけ」なら、MBAの学生でも Continue reading